これから美味しい日本酒を飲みたいと思う方の中には、そもそも日本酒の選び方について、何に気をつけたら良いのかと考える方も少なくないのではないでしょうか。どうせ選ぶのなら、ただ美味しいだけでなく、自分に合った美味しいお酒を飲みたいと考える方も多いことでしょう。
美味しい日本酒を選ぶ際は、いくつかのポイントを抑えながら選ぶことで、自分に合ったお酒を選ぶことができます。そこで今回は、これから日本酒を飲もうかなと考えている方に向けて、自分に合った日本酒の選び方をご紹介します。
1. 日本酒の探し方
1.地域の酒屋に訪れる
日本酒の探し方には主に2つあり、まず一つ目が地域の酒屋に行き、直接お酒を物色して自分の飲みたいお酒を選ぶ方法です。地域の酒屋には、多くの種類のお酒が用意されています。わからないことがあれば、店員の方に聞くと気軽に教えてもらうことができるので、実際に店舗に足を運んで情報を得ることができる利点があります。また、居酒屋などに足を運んで、お店のメニューにある日本酒を頼んでみるのも一つの方法です。
2.ネットショップを駆使して選定
次に、実際に足を運ぶよりも、ネットショップで手軽に日本酒を自宅まで取り寄せる方法があります。地域のお酒を飲んでみたいと思えば、”地域名”と”酒屋”を検索することでお店を見つけられるので、実際の店舗に足を運ぶよりも簡単に購入することができます。商品がどういった味なのか知りたい場合はSNSやネットの商品レビュー欄を見て知ることができるので、他の人の意見を参考にしながら、お酒を選ぶことができます。
2. 日本酒の選び方のポイント
1.食べる料理との相性
日本酒を選ぶ際のポイントの一つとして、食べる料理との相性を把握しておくことが大切です。日本酒には甘口や辛口、淡麗か濃醇かなど、日本酒のタイプによって味や香りが異なります。料理と一緒に日本酒を楽しみたい場合は、料理の味に合わせた日本酒を選ぶことで、より美味しくいただくことができます。意外にもスイーツなどの甘いデザートは、日本酒との相性が良いので、ぜひ試してみることをおすすめします。
2.甘口と辛口の日本酒度合い
日本酒は、甘口か辛口かどうかの「日本酒度合い」によって決めることができます。日本酒度合いは、日本酒に含まれる糖分の量によって、日本酒が甘口か辛口かを判定する基準として定められています。
日本酒の甘口と辛口は、食べ物のような甘い辛いという味わいではなく、糖分が多いか少ないかという意味を指します。日本酒の糖分が、−1以下の多めであれば甘口、+4以上の少なさであれば辛口となります。どちらも美味しく味わうことができますので、日本酒度合いで決めてみるのも良いでしょう。
3.淡麗か濃醇かの酸度
最後に日本酒を選ぶ際のポイントは、淡麗か濃醇かが決まる酸度を見て選ぶことです。酸度は、日本酒を味わった時の味に影響するもので、ただ日本酒のすっぱさというわけではなく、酸度が高ければ辛く感じ、酸度が少なければ甘く感じます。
濃醇タイプの日本酒は、酸度が高く、味にコクがあります。反対に淡麗タイプの日本酒は、酸度が低く、まろやかな味わいを楽しめます。味のイメージがつきやすいので、初心者の方には酸度で選ぶことをおすすめします。
3. 日本酒を選ぶ際の注意点
1.銘柄によって異なる魅力を知っておく
日本酒は、日本酒度合いや酸度だけでなく、日本酒自体の種類が豊富にあります。いくつかの銘柄によって、飲んだときの味やコクが異なるので、飲み比べてみても良いでしょう。地方で作られた地酒や、製法過程が異なる日本酒には、それぞれの魅力があるので、一度試しに飲んでみることをおすすめします。
2.季節限定の日本酒を知る
日本酒は、冬場の11月頃に酒を仕込み、3月までの5ヶ月間で酒造りが行われます。新米で作られた新酒や、火入れを行わない生酒、夏に寝かせて出荷したひやおろしなど、季節によって異なる日本酒が存在します。それぞれの季節によって販売される日本酒も異なるので、違いを知った上で選ぶのも良いでしょう。
3.熱燗と冷酒それぞれに向いている日本酒がある
日本酒の飲み方には、熱燗や冷酒など色々ありますが、それぞれに適した日本酒があります。良い酒は、冷酒で飲まれるイメージがありますが、吟醸酒や普通酒でも冷酒で飲むことはあるので、それぞれの飲み方にあった日本酒を選ぶようにしましょう。
4.まとめ
日本酒は、種類によって味や飲みやすさなど、異なる部分が多くあります。ですので、日本酒を選ぶ際は、自分がなぜ飲みたいのか、どのタイミングで飲みたいのかによって合う種類も異なるので、今回ご紹介したポイントと注意点を念頭に置きながら選ぶようにしていきましょう。