日本酒の種類ってどのくらいあるの?知っておくべき日本酒について

日本酒の種類

最近お酒に興味を持って、飲み始めた日本酒ビギナーの方々は、日本酒にはどのくらいの種類があるのか、気になる方も多くいるのではないでしょうか。そもそもお酒には、覚えきれないほどの種類があるため、飲み始めたばかりの方にとっては違いも分からず、疑問だけが残ってしまうことも中にはあるでしょう。

日本酒には種類がいくつかありますが、ほとんどは製造方法と原料によって、呼び名が異なります。そこで今回は、日本酒について気になる方に向けて、意外と知られていない、日本酒の細かい種類までご紹介します。

1. 日本酒とは

1.日本酒の作り方

日本酒は、米を原料として米麹と水を加えて、アルコール発酵させたものになります。米に含まれる糖分を、米麹の成分を使いアルコールに変えることによって製造され、日本独自に発展した製造方法として、世界的に確立した作り方の一つです。日本酒を作る職人によって、昔ながらの製法が受け継がれ、現在の形に至りました。

2.製法によって種類や呼び名が変わる

日本酒の製造方法によって、その種類や呼び名が異なります。日本酒を作る際に使用される、米や米麹の量などによっても特定の名称が変わり、味わいや香りも違ってきます。日本酒の香りのタイプは、香りの高い薫酒、すっきりとした爽酒、コクのある醇酒、香りも味も深い熟酒の、4タイプに区別され、作られ方によって味や香りが異なります。

2. 日本酒の種類とは

日本酒の種類は、大きく6つに分類されます。

1.大吟醸酒

大吟醸酒は、米・米麹・水・醸造アルコールを原料として作られたもので、原料米の精米歩合が50%以下のものになります。香りのタイプは薫酒になり、香りが少し強く、軽やかな味わいが特徴的です。

2.純米大吟醸酒

原料に、米・米麴・水を使用した純米大吟醸酒は、原料米の精米歩合が50%以下となっています。価格的には少し高いものが多く、香りのタイプは大吟醸酒と同じく、薫酒になります。独特の香りと色沢が魅力的で、風味を味わいながら楽しめることが特徴になります。

3.吟醸酒

吟醸酒は、原料に米・米麴・水・醸造アルコールを使用して作られ、精米歩合は60%以下と決められています。香りのタイプは爽酒で、軽やかな味わいと、きつくない香りを楽しめる日本酒となっています。

4.純米吟醸酒

純米吟醸酒は、米・米麴・水を原料として使用しており、精米歩合が60%以下となっています。香りのタイプは、醇酒とコクのある香りを楽しむことができます。他のお酒と比べると、さっぱりとした味わいがあるのが特徴的です。

5.本醸造酒

本醸造酒は、原料に米・米麴・水・醸造アルコールを使用しており、精米歩合は70%以下となっています。香りのタイプは爽酒で、さっぱりとした香りと軽やかな味わいを持つことが特徴的です。

6.純米酒

最後にご紹介する純米酒は、日本古来から存在するお酒の一つで、原料に米・米麴・水だけで作られる日本酒です。精米歩合は70%以下と、他の日本酒と比べると少し高くなっています。香りのタイプはコクのある醇酒となっており、濃厚な味わいを楽しむことができる日本酒です。

3. さらに細かい日本酒の種類

1.生酒

日本酒のさらに細かい種類の一つに、「生酒」があります。日本酒は、製造方法に加熱処理を加える、「火入れ」を行うのが普通となっていますが、生酒は火入れの工程を省いて作られる日本酒です。味が変わりやすく、常温保存できないのが難点ですが、日本酒独特の香りを楽しむことができ、深みのある味わいを堪能することができます。

2.ひやおろし

次に、「ひやおろし」と呼ばれる日本酒があります。ひやおろしは、冬から仕込み始めて、春から夏にかけて熟成され、秋に出荷されるお酒です。香りが強く、1年に1回しか飲むタイミングが無いお酒なので、少しレアな味わいを楽しむことができます。

3.おりがらみ

最後に日本酒の細かい種類の中に、「おりがらみ」があります。日本酒を作る際の採取工程で、仕込んだ素材を絞って日本酒を出す時に、小さな固形物が浮遊します。この固形物のことを、「おり」と呼び、おりがらみは、おりを取り除かずに出荷された日本酒のことを指します。透明な色合いが特徴的で、米の旨味を強く感じることができ、深い味わいを楽しむことができます。

4.まとめ

日本酒の種類は数多くありますが、自分に合った日本酒を飲むことで、さらに美味しくお酒を楽しむことができます。日本酒を飲み始めたばかりの方は、いろいろな種類を試してみて、好みの日本酒を見つけるのが良いでしょう。

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