日本酒に賞味期限はあるの?美味しく飲める期間と保存方法についてご紹介

日本酒の賞味期限

日本酒はいつまで美味しく飲めるものなのか、気になる方も少なくないのではないでしょうか。自宅で保管している日本酒が、時間が経ち過ぎてまだ飲めるのかと、疑問になる方も中にはいらっしゃるでしょう。日本酒には、製造年月しか記されておらず、賞味期限が記載されていません。

日本酒を美味しくいただくには、美味しくいただける期間と、適切な管理方法を知っておくことで、より楽しむことができます。そこで今回は、日本酒の賞味期限について詳しく知りたいと考える方に向けて、日本酒の適切な管理方法をご紹介します。

1. 日本酒の賞味期限は?

1.日本酒に賞味期限はない

日本酒には製造年月しか記載されておらず、そもそも賞味期限がありません。日本酒の製造年月は、瓶の中にお酒が詰められてからの年月が記されています。

日本酒にはアルコールが数パーセント含まれているため、アルコールの殺菌力により、細菌は繁殖しにくくなっており、開封さえしなければ腐りにくい飲み物となっています。菌が増殖すると、日本酒の色が濁り、匂いも普通とは違う香りを発するため、最悪、体に影響を及ぼす場合があります。

2.管理方法によって劣化しにくい

日本酒は、管理方法を適切に行うことで、大きな劣化を防ぐことができます。日本酒は、3年や5年、10年など蔵元で熟成させて味わう種類のものもあるため、管理をきちんと行うことで、味の劣化をすることなく楽しむことができます。開封した日本酒は、保存環境によっては腐ったり、カビが生えたりしてしまうことがあるため、注意が必要です。

2. 日本酒が美味しく飲める期間

1.製造年月から約1年以内

日本酒には、美味しく飲める期間が存在します。火入れした普通の日本酒は、製造年月より約1年以内を目安に美味しくいただくことができます。出荷する直前の日本酒は、火入れという熱処理を行い、殺菌処理が行われます。もし目安の期限が過ぎてしまっても、未開封の日本酒は腐ることはないので、飲んでも問題ないでしょう。

2.生酒は製造年月から6ヶ月以内

火入れされていない日本酒である生酒は、製造年月から6ヶ月以内を目処に、一番美味しくいただくことができます。火入れされた日本酒よりも、生酒は劣化しやすくデリケートなため、管理には少し気をつける必要があります。火入れ処理された日本酒と、火入れ処理のされていない日本酒では、美味しくいただける期間が異なるので、この機会にぜひ知っておきましょう。

3. 日本酒の適切な保存方法

1.光の当たるところに保管しない

日本酒の適切な保存方法の一つに、直接光が当たるところで保管しないという点があります。日本酒は非常に光に弱い飲み物で、長時間直射日光に当てていると、日本酒から「日光臭」と呼ばれる異臭を発生させ、日本酒の成分に影響が出てしまいます。味にも少し変化が出てしまうため、保存する際は、直接日光が当たらない場所に置くようにしましょう。

2.温度が低めのところで管理

次に、日本酒の保存のために気をつけなければいけないポイントは、温度が低いところで管理することです。日本酒は日光だけでなく、温度にも非常に敏感な飲み物です。日本酒を気温の高いところに保存しておくと、”老ね香”(ひねか)と呼ばれる臭いを放ち、劣化しやすくなります。日本酒を保存する時の温度は、5度〜6度が保たれる冷蔵庫などの場所が望ましく、最低でも15度以下の場所で管理して置くことが望ましいです。

3.開封しても空気に触れないようにしておく

日本酒を飲みきれず、開封したまま保存する際には、空気に触れないようにして置くことが懸命です。一度開封してしまった日本酒が空気に触れてしまうと、酸化して劣化が進んでしまうので、なるべく空気に触れないように保存しましょう。開封後は、すぐに飲み干してしまうか、飲みきれない場合は小瓶などに入れて、空気の接触を小さくする工夫が必要です。

4.時間が経ってしまった日本酒は料理酒に

開封後、時間が経ってしまった日本酒や、製造年月から数年間放っておいたままだったものは、料理酒として使用しましょう。料理酒を使用したレシピを作るときなど、上手く調味料としての役割を果たしてくれるので、時間が経っても使い道は多くあります。また、料理酒以外にも、化粧水としても使用できるため用途は様々です。

4.まとめ

日本酒は、適切に購入した時期から早い段階で飲むことで、より美味しくいただくことができます。保存方法が悪いと、味が劣化してしまうので、気をつけて管理するように心掛けましょう。

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