【コラム】季節限定酒でよく見かける名称について

めっきり涼しくなり、秋めいてまいりました。

秋から冬にかけては、各地の蔵元が季節限定の商品を多く出荷するシーズンとなっています。

秋冬に出やすい商品で特に見かけることの多い清酒の名称を簡潔に述べてみました。

清酒を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。

 

【にごり酒】

醪(もろみ…仕込直後の白濁した酒)を搾る工程の際に、あえて目の粗いフィルターで濾して酒の中に濁りをあえて残したお酒です。

そのため、瓶の中で液体と澱(おり)が分かれて沈殿しているものが多いです。

味わいは濃厚で、酒そのものの旨味やフレッシュさを感じやすいです。

 

【生酒】

清酒は出荷する前に内部で発酵が進みすぎないように加熱処理を加えるのが一般的です。

「生酒」(なまざけ)は、「火入れ」と呼ぶ60℃ほどの加熱処理を一度もしない酒です。しぼりたてのフレッシュな香味を楽しむ酒で、冷やして飲むのに適しています。

 

【生貯蔵酒】

生酒を蔵で貯蔵しておいて、出荷する手前で火入れした清酒のことです。

蔵で低温貯蔵することでカドが取れており、飲みやすさとフレッシュさを両立しているものが多いのが特徴です。

 

【原酒】

搾ったばかりの清酒のアルコール度数はおよそ17度~21度ほどあります。

飲みやすくするために普通は出荷する前に水を加えて少しだけ薄めますが、原酒の場合は全く水を加えずに出荷します。

度数が強いので、飲み過ぎないようにお気を付けください。

 

【生原酒】

先述した生酒と原酒の特徴を備え、文字通り、加熱処理も水も加えていないお酒のことを指します。

味わいは濃厚、かつ力強さの感じられるものが多いです。

 

今後、当店でもこれらのお酒が店頭に並ぶ機会が多くなります。

どんなお酒がいいかな?と疑問がございましたらご遠慮なくお尋ねください。